ひとりごと。

国広ちゅん兄弟とゆびんば(布・極)くんと行く。とある審神者の遠征記録。

参騎観劇の備忘録と日本刀と未来展

近づく遠征の日。
そして日本の南から北上してくる台風10号
定まらない進路。予想よりも遅すぎる進み具合にやきもきしながら迎えたその日。

8月29日

東北在住なので特に大きな影響はなく、無事現地に辿り着けたものの、その後は西に行く予定だったので、諸々心配で仕方がない1日でした。
正直、観劇中も頭を掠めてちょっぴり集中できなかった気もする。


和泉守兼定 堀川国広 山姥切国広 参騎出陣 ~八百八町膝栗毛~

会場は立川ステージガーデン。
正直ここが会場だと知った時は〝席ガチャに勝たなくては……!〟と思ったくらい、観え方にかなり偏りがあると巷で噂の場所だったりする。とはいえ私も聞いただけの話で、別ジャンルで観劇した時は3階Cブロセンターの1列目、3階Cブロ通路側2.3列目。遠かったものの、そこまでヤバいとは感じなかったので恵まれた席だったのだと思う。

今回ご用意されたのはアリーナちょうど真ん中くらいの列どセンター。厚めのクッションはあったけれど段差2列目だったので、前列左右の方の頭が被る場面はありながらも、大体のことはセンターで行われるのでそこまで観にくいということはなく(スクリーンもあったし)何よりセンターに来るとかなり役者と目が合う(ような気がする)中々いい席でした。というか、みちはすで書いたTDCの江水の席に比べれば大抵はマシだと思う(私調べ)

今回も配信は観ずに初見での観劇。

労いの意味を込めた遠征として、江戸時代後期の江戸の町にやってきた3振り。浮世絵や滑稽本、歌舞伎、川柳など一般に現代に知られる化政文化の全盛期。
若き才能を見出す耕書堂の蔦屋重三郎美人画喜多川歌麿、未だ芽は出ないが後の曲亭馬琴である瑣吉との出会い。
活気のある町人文化に触れながら、今回は時間遡行軍の出ない比較的平和なお話となります。

兼さん、お国ちゃん、山さんと呼ばれるシーン。鬼平に追われ、匿われている身でありながら家主と言わんばかりにどっしり座るみゅんば先輩にまさに〝山さん〟だなと笑った。

お手伝いはお任せ可愛すぎるお国ちゃんと皆がきっと見たかった歌舞伎役者(代役)な兼さん、三味線も弾けるよ!なみゅんば先輩が見れます。

写すことを生業にする絵師の喜多川歌麿。〝なぜ写すのか?〟という問い。彼との交流の中でみゅんば先輩は〝写し〟ということについて考えたのかなと思った。終盤の蔦屋重三郎との決別を決めた彼への〝道はまた交わると思うか〟という問いの答えは希望でもあるのかな。ちょっとだけみゅんば先輩修業フラグかと思った。

影ひとつ。
〝道は見えたか〟という問いに対して、〝やるべき事が見えた〟と返したみゅんば先輩。自暴自棄のようだった江水を思い出すとじんわりくる。

みちはすで鶴丸が言った〝約束はいつから呪いになるんだろうな〟という言葉。今回、みゅんば先輩が〝呪いのままにはしてはおけない〟と決意を持って言ってくれて、どうか三日月を、鶴丸を救う存在であってくれと願う。

軽装のターン。
お歌も好きなんだけど、変わらない日々の営みを送る江戸の人たちをバックに穏やかな表情の3振りが好きなんだよな。

主へのお土産。
ここでも小銭稼ぎをしていたみゅんば先輩。
〝俺が作った〟と一流工芸品と言ってもいい筆を作ってしまうみゅんば先輩さすが過ぎる。

〝影みっつ〟で3振りが並んで、後ろに伸びる影がなんか凄く良かった。キービジュを思い出す。

今回のテーマ曲〝江戸っ子謳歌
3振りが江戸の町で出会った人たちとわちゃわちゃしてるの良かったな。めちゃくちゃ仲良くなってる。

産みの苦しみ。
実は私も昔、物書きをしていた時代があったのでちょっとだけ共感したり。商業とかではないから完全に自己満だけど、書きたいものはあるのにうまく表現できなかったり、他人と比べたり、他人の評価が気になったり、でもそれでも書きたくて……うん、しんどかったな。

想いが宿って姿を変えたそれに、ある刀剣男士を重ねたのはたぶん私だけじゃないと思う。

何かを描く。想いを書き留め、綴る。
そのための〝筆〟といえば、やっぱり彼しかいないんだよな。
じみに抉ってくる。

2部。
毛筆対決で、江戸の人たちが後ろで野次馬してワイワイしてるの良かった。

とにかく3振りとも歌ウマ。
ガチで劇場がその歌声で震えてた。
ビリビリだった。

今回、どのお歌も好きなんだけど特に好みだったやつ。

S1【I Remember】
明るく爽やかな感じで好きだな。〝僕ら2人〟のフレーズのとこの国広兄弟の絡みありがとう。可愛すぎる、可愛すぎる。現地で思わず手が止まった瞬間だった。

S3【Diamond】
念願の国広兄弟デュエット。
みゅんば先輩入ってきて、ひな壇(?)のとこでの手のひらタッチに沸いた。
激重の歌詞を華麗に歌い上げる国広兄弟にしびれる。

S5【陽だまりの記憶】
堀川くんソロ。目を閉じて聴き入るような澄んだ歌声の弾き語りがとにかく素敵。ペンラで白く染まった空間がきれいだった。

S6【アンバランス】
兼さんソロ。S5からの流れで堀川くんが奏でる旋律と兼さんの歌声が重なってめちゃくちゃ美しい。

S7【黄昏のララバイ】
みゅんば先輩ソロ。さすがの歌唱力。
あとここからのお衣装が好きすぎる。
このお歌のみゅんば先輩の歌い方かなり好きなんだが。

S8【廻る空】
サビがめちゃくちゃ好き。
重なる歌声が本当にきれいで泣きそうになる。

今回、絶対に国広兄弟デュエットがあるぞ!と予想して作ったうちわ。
2振りを前に振れて幸せでしたー!
本当にありがとうー!!!

ラストは江戸っ子謳歌
明るく元気な雰囲気がすごく楽しかった。連弾のピアノ〝TSUTAYA〟って書いてあるって聞いて双眼鏡を覗いた記憶。
めちゃくちゃ凝ってるなと思った。

参騎は凄く観終わったあとに楽しかったー!!ってなる雰囲気で安心して観れました。


2.5茶屋


(練り物たっぷり幕ノ内弁当とドリンク参騎出陣)

前回、相席して下さったお姉さんに交換していただいてたのでみゅんば先輩のは揃ってました!
顔が良すぎる。


ドリンクは前回と合わせて全種頂いて、みゅんば先輩Aと堀川くんB(2枚目右)が美味しかった。参騎のドリンクはちょっとお味が全体的に薄めな印象。土方組のAはどちらも見た目は凄くきれい。


(兼さんB、堀川くんA、みゅんば先輩B)

ここで、ここまで動いたり止まったりしていた東海道新幹線の終日運休が決定。
速攻で本日の宿を確保。

本当はここから名古屋に移動して30日は関での孫六兼元展、31日は京の軌跡に参加して1日に帰宅予定の『私にとっての最高の夏休み』の予定だったけれど仕方がない。
……くそくそ、台風のばかやろー。

8月30日

日本刀と未来展

どう過ごそうかと迷って本当はもう少しあとに行く予定だったこちらに行ってきました。

本展は「刀剣乱舞」の仲間たちとともに、日本刀を通して日本が現代に紡いできた技術や文化を「科学」と「エンターテインメント」で楽しみながら学び、未来へつないでいくことをコンセプトにした展覧会です。

とのこと(公式サイトより引用)

実際触れて、見て、体験できる。
そんな展示会でした。

受付横には110振りの刀剣男士。
実装されているのは114振りなので+4振り。
こうして見ると本当に本丸が大所帯なのが分かる。

きつね装備の男士を探すのも楽しかった。
初期刀+三日月はここで。会場内にはいないので注意。


結構下の方にいるので見逃し注意

台風の影響か平日だからか、人はまばらな感じ。私はぼっちでしたが、大丈夫ひとりでも楽しめます。私はがっつり体験もしました。

日本刀ができる過程とか書籍とかで見たことはあるけれど、実際見たり触れたりすることはあんまりなくて、玉鋼の重さを感じられたりとか砥石を触って比べられたりとおぉとすることが多かったり。


刃文を見るコーナーでは山姥切国広と三日月宗近の模造刀が。

刀の鑑賞ができるエリアは、斜めにケースに展示された刀が回っていて、その場に立っていれば動かなくてもいい感じで見れる展示ケースが面白かったな。

祢々切丸の重さ体験をしたり
(ちょびっとだけ持ち上げられたけど、腰をやりそうだった)

普通の刀も持てたり

鶴さんの実践訓練みたいなのは、最後がどうすんのこれ!?で勝利Aでした。


〝作刀プロジェクト「今剣」〟

現存しない今剣を現代の刀工が想像、作刀する。このプロジェクトを聞いた時から、どんな姿で顕現するのか。ずっと楽しみにしていました。

ここのエリア、ずっと今剣ちゃんの声が流れているのですが、今剣ちゃんの声とその姿を見た瞬間泣きそうだった。

生まれたばかりのぴかぴかの姿で、でもどこか誇らしく、小振りだけど堂々とした姿に今剣ちゃんの姿が見えた気がした。

こうして人の想いと願いを受け取って、生まれて、受け継がれていくんだなと思った。

刀は私たちよりもずっと先まで残るから、今現存している刀たちも同じように作刀されて、大切にされて、今日まで残されてきたんだなとぼんやり思ったり。
こうして刀剣乱舞を通して日本刀という文化に触れて、興味を持って思いを馳せて、クラウドファンディングに参加したり博物館に行ったりしてきたことが、少しでもその文化を守ることに繋がるのかな。繋がってるといいな、と思いました。

〝オリジナル刀剣男士を作ってみようのコーナー〟
打刀、互の目っぽい刃文を書いた気がする。そしてできたのがこちら……!

めちゃくちゃまんば君っぽい子が……!

体験して、お写真もそこそこ撮って、所要時間1時間半ほど。

ここから徒歩10分くらいのダイバーシティ東京プラザにフォトスポットがあるのでそちらに。

ゆびんばず、これがガンダムだよ。

めちゃくちゃでかい。
しかもこれ、時間帯によって変身するらしい??



4Fのフォトスポット。


お昼は6Fのここで。
〝信州そば処 そじ坊〟

龍馬のたたき丼定食。
お蕎麦がめちゃくちゃ美味しかった。

メニューによっては、生わさびが1本付いてきて自分で擦ることができるので、わさびが好きな方におすすめ。


もう少しどこか行こうかなと思ったけれど何となく疲れてしまって、少し早いけど帰路に着きました。

今回の予定にあったものは、もう会期が終わってしまうのでリベンジはできないけれど、【きっといつか】【今度こそ】を果たすのも私の旅の楽しみのひとつ。
【いつか、絶対に】という気持ちで、また次の旅の日程を組みたいと思います。

きっとどこかでまたご縁があると信じて……!